ハードディスクな人々

PATTY

前の会社であるNTTの上司でこの1月に夭折されたKさんを偲ぶ会が昨日催された。Kさんの最大の業績はPATTY。PATTYは1980年台初頭に、当時14インチが主流だったハイエンド磁気ディスク装置に密閉・小型・高密度というコンセプトを提示した世界で始めてのディスク装置であった。私はこのPATTYのヘッドとディスクのトライボロジ設計を担当させてもらった。ちなみに写真に写っているのは若かりし頃の私。
このKさんの遺徳を偲ぼうということで、PATTY開発に関わった当時のNTTの磁気記録研究室のメンバーとパートナー企業の日立、富士通日本電気の方々が40人ほど参集した。日本のハードディスク産業を支えてきた(今でも支えている)主要な人物の殆どが集まったといっても過言でない程の会であった。
久しぶりにハードディスク業界の人達とお話をして、改めてハードディスクにおける技術開発とイノベーションについての論文やケースをまとめなければという思いを強くした。