GoogleとNTTの共通点

先日、ある学会の委員会後の懇親会で、「今後のインターネットビジネスでは何がコンピタンス足りうるか」などという話をしているうちに、設備の重要性をもう一度認識すべきだなどという話題になりました。
表記のテーマは、そんな話題に参加しているうちに、フッと頭に浮かんだことです。まだ十分、練られていないことを承知しつつも、備忘録としてメモしておきます。

・設備産業であること。故に、技術開発だけでなく、設備企画やオペレーションにレベルの高い人材を必要とすること
・その反面、営業が軽視されること。昔のNTT(電電公社)の事務系のエリートのいく花形職場は営業ではなく、労務や人事管理とか制度を作る部門(文書課なんていう名前)でした。さすがにGoogleには文書課はないと思いますが・・・。

設備産業は、計画経済的な企業運営になりがちです。民営化して20年以上も経つのにNTTが新サービス提供も含め、スピード感がないのは、計画経済的な経営に慣れきった社員がまだたくさんいるせいでしょう(私もその一人だったのですが・・・)。GoogleはNTTの落ちた設備企画の罠には嵌らない違ったタイプの設備産業としてのポリシー(例えば、「拡張性の高いフレキシビリティ重視」のような)を持っているのでしょうね。

営業という点では、Googleはどうなのでしょうか。GoogleLab活用しているという点でのマーケティング能力は高いと思いますが・・・。
制度屋さんはGoogleには不要な存在だと思っていましたが、昨今の中国への進出時のごたごたや、ネットの中立性を巡る世の中の動きのことを思うと、ひょっとして必要性を感じ始めているかもしれません。