MSNサーチ(その2)

MSNサーチツールバーをインストールしてみた。インデックスの作成に結構時間がかかるが、オフィス文書のプレビュー機能はなかなか使える。このあたりは、いつものMSのセカンドランナー戦略に加え、Office製品のAPIをしっかり握っている自社の強みをしっかり活かしている。

今のところ、MSのセカンドランナー戦略はことごとく成功している。MacGUIに対するWindows、NSに対するIE、1-2-3に対するExcelに代表されるOffice製品。しかし、サーチでは果たしてどうなるのか?
昨日のビル・ゲイツの講演では次世代サーチに関し以下の4つを重要なポイントとしてあげていた。
①Answer to Anything
②Deep Search
③Mapping and Local Search
④Mobile
この4つについて、MS本社のVPであるペイン氏(ブリンとペイジを足して2で割ったような名前だったのには笑ったが・・・)のコンセプトデモもあったが、基本的にやはりセカンドランナー戦略を指向しているようにしか見えなかった。デスクトップではOfficeのAPIを握っているのは大きな強みであろうが、これまでのようなPCというステークホルダーが限定されたマーケットとは異なり、様々なステークホルダーが存在するメディアビジネスであるサーチのマーケットでは、従来のようなセカンドランナー戦略は通用しないのではないかとも考えられる。
また、ノンPCやモバイルでもいつものようにライバルを先行させておいた後で何がしかの手が打てるのだろうか? 先行者はMSのかなり先を走っているようにも思えるのだが・・・。
いずれにせよここしばらくの間、この業界から目が離せそうにない。