情報メディアを取り巻く議論

某通信キャリアのOBで社会科学系の大学教員が意見交換をしようという集まりに誘っていただき参加した。最近、情報メディア法という非常に素晴らしい著書を出版されたS大学院大学のH副学長やH大ビジネススクールのY教授、K大学のS教授、T大のY教授等々。議論の中身もさることながら、久しぶりにお会いする方もいて楽しい研究会だった。話題提供はK大のS教授。近々に出版される予定の情報メディア政策に関する著書のエッセンス。「通信政策」、「放送政策」、「電子政府を含めた情報化政策」等に関する非常に的確な問題認識と提言で構成されたプレゼンに、我々も触発され議論が予定時間を超過して白熱した。私にとっては「放送政策」の中でS教授が言及されたマストオファーとマストキャリーという放送におけるユニバーサルサービスを規定する考え方に感銘を受けることが多かった。地上波デジタル放送とBSデジタル、サーバー型放送、キー局と地方局のあり方等々を考える上で、この2つの「マストオファー」と「マストキャリー」という概念が今後のキーワードになりそうに思う。
今週日曜には、サーバー型放送に関するET研究会もある。そこでの議論も踏まえて、この問題については改めて考えてみたい。